実施日

2017年09月02日(土) 

内容

 人間らしく生き、働き、暮らすことのできる社会の再生をめざす取り組みが全国各地で芽生え、広がっています。新潟県内においてもこれらの取り組みを持ち寄り、連帯・協同の力で安心・共生の福祉社会の実現に向け、ろうきん福祉財団と県労福協の連携した事業として、第5回目となる2017にいがたワーク&ライフフォーラムin長岡を地元中心の実行委員会形式で開催しました。
今回からフォーラムは、9月2日(土)の1日開催とし350名が参加しました。午前の全体集会では、基調講演として「冒険から社会貢献へ」と題して、羽賀友信(NPO法人市民協働ネットワーク長岡代表理事)と高橋なんぐ(NAMARAメンバー)、から各々この間の海外での体験談のお話があり、コーディネーターとして小野沢裕子(フリーアナウンサー)から、両者の共通点が整理されました。
羽賀さんからは、この間世界66カ国を訪問し、1980年カンボジア難民救援プロジェクト(現国際緊急援助隊)で、主任調査員として国境地帯で病院を運営した話とともに紛争地域で銃撃された経験を生々しく話されました。
また、高橋さんからは、2009年より約3年間にわたり海外生活で様々な就労体験や講演活動、世界一周の旅の経験が話されました。共通して話されたのは、①世界を知ることの意義、②自らを知る意義、③世界を知ることによって日常生活の中で無関心ではいけないこと、関係ないと決めつけないこと。等の貴重なメッセージが参加者に発信されました。

午後からの13セッションでは、県内・市内で活躍する13団体が主体となって取り組まれました。セッション①「長岡の中山間地巡り半日ツアー」(特定非営利活動法人UNE)、セッション②『子どもの貧困からみる真の「働き方改革」とは?』(特定非営利活動法人 女のスペース・ながおか)、セッション③『長岡版まちづくり・人材育成と「秋山孝まちなかミュージック」見学』(NPO法人市民協働ネットワーク長岡)、セッション④「子育てについてパネルディスカッション」(NPO法人多世代交流館になニーナ)、セッション⑤「第21回柿川周辺清掃と歴史探訪の集い」(柿川に親しむ会)、セッション⑥『「機那サフラン酒本舗」見学』(機那サフラン酒本舗保存を願う会市民の会)、セッション⑦『映画「風の波紋」にみる山里の自然と文化に生きる人の結』(「小林茂の仕事」Oタスケ隊)、セッション⑧「地域のコミュニティスペースとは?」(まちの駅森の仲人「千の森」)、セッション⑨『支援を必要としている子どもの就労体験「ぷれジョブってなあに」』(ぷれジョブながおか)、セッション⑩「社会の隙間で、暮らしをDIY!~若者による、負の不動産活用~」(ながおか若者しごと機構)、セッション⑪『「もったいない」と地域を支えるフードバンク活動』(フードバンクにいがた)、セッション⑫1「家族で守ろう!日々の暮らしを」(新潟県労働金庫・総合生協)、2『知っておきたい「働き方改革」の要点』(連合新潟・新潟第一法律事務所)
、セッション⑬『ユネスコ無形文化遺産「協同組合」の価値を探る~あらゆる協同組合が連帯して育む「みんなの経済」~』(にいがた共同ネット)が、開催され全体で340名が参加しました。
交流会では、磯田長岡市長から連帯の挨拶を受け、218名が参加し、「食べ残しゼロ作戦‼」にチャレンジしながら、今回のフォーラムin長岡を契機に労働者福祉運動に携わる諸団体をはじめ、地域課題に取り組むNPOや市民活動団体、自治体との連携を図り、相互に補完することで労福協運動のネットワーク強化とウイングの拡大がさらに発展することを確認しながら、楽しいひと時を過ごしました。