実施日
2021年06月03日(木)
内容
~北海道奨学金ネットワークに学ぶ~
6月3日(木)勤労福祉会館において、標記の学習会を開催しました。学習会には29名(16団体)の皆さんから会場とweb参加の併用により開催しました。
この間、準備会を形成し(県労福協加盟団体と江花弁護士の9名により)奨学金問題の電話相談などを取り組んできました。会議の中で、他団体とのネットワークの構築が必要であると認識し、先進事例を学び県内のネットワーク構築に向けた足がかりとすることを目的としました。
講師の小関顕太郎さん(現:北海道労福協副理事長)は、北海道奨学金ネットワークの設立から運動を作り上げた方です。
講演では「『奨学金に関わる返済が生活の負担になっている』という一本の電話相談があり、その後、中央労福協としてもこの切実な声を『奨学金制度の抜本的な改善』という形で全国運動に押し上げけん引している。この運動は、学生のみならず返済に苦しむ社会人、学生を持つ保護者へと広がりを見せた。奨学金返済に苦しまなかった世代に対して現状認識の変革を迫り同時に、高騰する入学金や授業料、奨学金という仮面をかぶった日本の教育ローンの実態、無償であるべき教育制度の理念崩壊にまでメスを入れることとなった。個人の問題として思われたことが、改善すべき共通語となった」
更に「北海道内の実態調査や関係機関との連携によりネットワークが設立され、現在は、『ストップ。格差・貧困拡大』という観点から、ウイルス禍で困窮する若者・学生を対象として「食」で応援する『ほっかいどう若者応援プロジェクト』に繋がっている」との報告がありました。
今後は、学習会を契機として9月18日開催予定の「2021ワーク&ライフフォーラムin県央」で、中京大学大内教授を招いてのセッションを計画しています。
今回の学習会に、経営者団体や奨学金制度のある民間法人、行政では新潟市の方からも参加いただきました。今回の学習会を契機として独自の実態調査や他団体との交流などを計画し、2022年2月頃を目標に「新潟県奨学金ネットワーク」を立ち上げることとしています。